ギターの音に関わる事

初心者でも恥ずかしくない! 楽器屋でアコギ試奏時にチェックすべき8つのポイント

楽器屋さんでギターを試奏する際のポイント

多くの人にとって、ギターはそんなに気軽に買えるほど安い楽器ではありません。

もちろん価格はピンキリではありますが、一生懸命に貯めたお金を注ぎ込んむ大切なモノである以上、できるだけ後悔はしたくないですよね。

最近はメーカー公式HPやYouTubeなどで、ギターやエフェクターの試奏動画が上がっていることも多く、以前よりは音が確かめやすくなりましたが、それでも楽器店での試奏は重要な意味があると思っています。

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写真だけでは伝わらない気品、抱えた際のフィーリング、ネックのグリップ感、そして何よりアコギの場合は、音の響きや大きさ、空気の揺れを感じ取るのは、生じゃないと困難だからです。

もちろん近くに楽器店がなかったり、欲しいモデルの在庫がなかったりなど、環境的に難しい場合は多々あります。

しかし、ちょっと遠出した際に楽器店に立ち寄って感触を確かめるなど、ちょっとした努力で事前に確かめられることはたくさんあります。

そんな機会に、時間を無駄にせずチェックするポイントをまとめておきましょう。

一生涯の大切なパートナーが見つかるかもしれないですよ!

ポイント1 ルックス

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カッコ悪いギターを欲しい人など、世の中に一人としていないはず。どんなに音が良くても、ルックスが最低なら買う気にならないですよね。

持っているだけでテンションが上がるようなギターじゃないと、練習に行き詰った際に挫折しやすいと思います。

もちろん、ピカピカじゃないと嫌な人は、ボディの傷や塗装のハゲ、割れなども入念にチェックしておきましょう。割引交渉に使えることもありますよ。

ポイント2 ボディの収まり

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座るか立つか、フィンガーピッキングかストロークか、などによってギターの持ち方は異なりますが、想定している持ち方で一度構えて弾いてみましょう。

その際に、体にフィットする感覚が持てるかどうかがポイントです。

スペック上は大きく厚いギターでも、バックのアーチ形状によって収まりがよかったり、逆の場合もあります。

立って弾くつもりなら、マイストラップをつけて試奏させてもらうのもありです。実際に構えた際のフィーリングを大切にしましょう。

ポイント3 ネックの形状

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ネックは演奏性に最も影響するパーツと言ってよいでしょう。

厚み、幅、シェイプは、あらゆるメーカー、モデルによって異なり、どのシェイプが自分に合うかは、弾いてみなければわかりません。

ローポジションからハイポジションまで、コードフォームやフィンガリングなどを、一通り弾いてみましょう。

シェイクハンドスタイルで、6弦を親指で押さえることが多い人は、ネックの握りがポイントなので、重点的にチェックすべきです。

ポイント4 ネックの反り

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ネックーは木材で出来ている以上、環境によって必ず動いてしまうものです。

それを調整するためのパーツがトラスロッドですが、保存状態の悪いギターには、トラスロッドで調整が効かないレベルまでネックが反っていることもあります。

1フレットと最終フレットを押さえて、中間部にわずかな(名刺1枚程度)のスキマが空いている状態がほぼフラットなので、その状態まで調整可能なことを確かめておきましょう。

ポイント5 弦のビビリ

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フレットは全ポジションで同じ高さであるべきですが、凸凹していると特定のポジションでビビリや音の詰まりが生じてしまいます。

1フレットから最終フレットまで、全ての弦で単音を鳴らして確かめてみましょう。

どこかで突然ビビリが出るようなら、そのフレットが凹んでいたり、隣のフレットが浮いていたりしているかもしれません。

ポイント6 コードの響き

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コードの鳴り方を確かめるには、開放弦からハイポジションまで、指板を横に広く使うことが大切です。

G、E、Cなどおなじみのオープンコードで、特に低域の出方や開放弦の音量バランスなどを確かめましょう。

ハイポジションでは、バレーコードにテンションノートなどを交えながら、ハーモニーの響きを確認します。

ハイポジションになると音程が狂ってしまう場合は、店員さんにオクターブチューニングを合わせられるか、確かめましょう。

ポイント7 ブリッジ部の浮き

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現在はあまりありませんが、ボディ内部のブレーシングの強度に問題がある場合、弦を支えるブリッジ付近のトップ材が盛り上がっているようなケースもあります。

特にヴィンテージギターや格安ギターに見られることがあるので、気をつけておきましょう。

ポイント8 弦高調整

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ネック同様、弦高はギターの弾き心地を大きく左右しますが、その調整幅が大きくないモデルもあります。

試奏時に「もう少し弦高を下げよう」と思って購入したのに、実際はそれ以上下げられなかった、といったことにならないよう、自分の好みの高さに合わせられるかは確認しておきましょう。

可能ならその場で調整してもらって、好みの高さで試奏できるのがベストです。

最低限、これらの項目はチェックした上で、音の特性など個々のこだわりポイントを+αで加えれば、そのギターが運命の相手かどうかは判断できるはず。

そのまま店頭で購入するもよし、気に入ったモデルと同じものを新品で発注するもよし。

ワクワクドキドキな出会いを求めて、休日は試奏の旅に出かけましょう!