練習・テクニック

忙しい人必見!ギターの練習をしないでも上達する裏ワザ・2つ

仕事が忙しくてギターの練習が出来ない!!

ギターを練習する意欲は満々だけど、毎日仕事や勉強に追われて、ほとんど弾ける時間が取れない…。

こんな悩みは、ギタリストなら大半が抱えていますよね。

ギターに限らず、楽器は練習をサボるとあっという間に腕が落ちてしまいます。

クラシックの世界では、「1日サボると自分が、2日サボるとオーケストラの仲間が、3日サボるとお客が気づく」と言われるほど、毎日の練習が重要とされます。

それゆえ、クラシックギタリストの村治佳織さんは一泊二日の修学旅行でも、早朝の練習後に旅行に出かけ、帰宅後にまた練習したそうです。

アマチュアならそこまでのストイックさは求められないにしても、せっかく練習で上達したテクニックはできるだけ維持したいですよね。

そこで今回は私自身も実施している、ギターが手元になくてもできるオススメのトレーニングをご紹介します。

これらは仕事や勉強の合間でもできるもので、ギターを弾く際に必要不可欠な「指の独立性」「可動範囲(ストレッチ)」を鍛えるのにとても有効に働きます。

日常生活の「弾けない時間」を有意義に活用することで、ギターがさらに上達できるはずです!

ギターに触らなくても上達できる2つの方法を教えます。

【指の独立性】を養おう!

人差し指から小指までが自由自在に動くこと。

ギタリストとしての理想ではありますが、人間の体はそんなに簡単にはできていません。例えば、手のひらを手前に向けてパーに開いた状態で、他の指を動かさず、小指だけを第二関節から曲げてみましょう。できるでしょうか?

人間の指は、薬指と小指が連動して動きやすくできているため、多くの人は、どうしても薬指がつられて曲がってしまいます。

この状態では、フィンガリングでも小指と薬指が一緒に動いてしまい、ベースラインを独立して小指で動かしていくようなパターンの場合に苦労するはずです。

「すべての指を」「連動することなく」「脳の命令した通りに」動かせるようになるために、以下のトレーニングを行っていきましょう。

[aside type=”normal”] 指の独立性を養う方法

①手のひらを下向きにして、テーブルなどの上に置く。

②ネックを握っているような意識で、手のひらを丸め、指を第二関節から軽く曲げ、指の先端をテーブルにつけておく。

③人差し指で、一定のリズムで20秒、机をタップする。この際に、他の指は一切動かさないようにする。

④同様に中指~小指までを行う。薬指はタップ音を出すのが難しいが、できるだけ同レベルの音が出せるように意識する。

⑤同様に人差し指と中指を交互にタップし、中指&薬指、薬指&小指、人差し指&小指、中指&小指と展開していく。[/aside] dokuritsu

これらは、もう片方の腕をネックに見立てて、より実践的なフォームにするのも効果的です

。実際に行ってみると、薬指を独立して力強く動かすことがいかに難しいか、体感できると思います。

最初はひたすら指を動かすことに集中し、慣れてきたらよりギター演奏に活かせるように、頭に描いたリズムをしっかり刻むことや、意識的に強弱を付けることなどにも挑戦してみましょう。

5分程度のトレーニングでも毎日行うことで、見違えるように指のコントロールができるようになりますよ。

【柔軟性(ストレッチ)】を養おう!

先ほどのトレーニングが、脳と指のつながりを強化するものだとすると、今度は純粋に「物理的な」指の柔軟性を鍛えるエクササイズです。

ギターは単純に指が開けばよいというものではないですが、クローズド・ボイシングの多いジャズギターのコードなどでは、ストレッチが必要なフォームは頻繁に使われますし、柔軟性が高まることで押弦に余裕が生まれ、ビビリの少ないクリーンなトーンになるメリットもあります。

フィンガリングの幅の広がりが新しいフレーズの発想につながったり、いいことづくめですよ!

柔軟性を養う方法

①フィンガリングする側の手を、空中でネックを持っているつもりで構える。

②もう片方の手で拳を作り、人差し指と中指の間に横向きに入れて、30秒間キープする。

人差し指と中指は、拳に無理やり広げられているのではなく、できるだけ拳が入るスペースを意識的に開いて作るようにする。

③続いて中指&薬指、薬指&小指を同様に30秒ずつ行う。

guitar_finger_stretches

特に中指&薬指は、関節の構造的に開きにくいが、ここが柔軟になるとコードやソロを問わず、演奏の幅が大きく広がります。

とはいえ、無理に広げるとケガのおそれもあるので、私がオススメなのは毎日お風呂に入った際に、湯船でストレッチのトレーニングを習慣にすることです。

が温まって関節が柔らかくなっているので、一層効果的に働いてくれると思います。

他にも、ギター用に各指が独立しているトレーニング器「グリップマスター」

gripmaster

高速回転するボールの遠心力で手首を鍛える「ダイナビー」

dynabee

などを仕事場で日課にしてみれば、ギターがなくても指の瞬発力やピッキングの持久力が鍛えられます。

これらのトレーニングを日課にすることで、ギターを持った時に驚くような変化が出てくるので、ぜひトライしてみてください!