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アコースティックギターのピックアップの種類を比較!おすすめ3選

アコースティックギターにピックアップを取り付けたいけど何を選べばいいの?

エレアコと違い、そもそも生ギター(アコギ)にはピックアップが付いていません。

生ギターでライブをするときなど、ギターの音はマイクで拾うことになります。

マイクで音を拾った方が好きだ!という人もたくさんいます。

しかしライブではピックアップを取り付ける事をお勧めします。

ピックアップを取り付けるべき理由は

1.マイクの位置をいちいち気にしなくてもいい
2.ギターによってはハウリングを起こしやすい
3.ラインで音を拾える
4.自分で音のコントロールがしやすい[/aside]

など理由は様々です。

アコギの生音は好きだけど、ライブでもアコギを使いたい!という方のために、後付けできるアコギ用のピックアップを紹介しましょう。

■アコギ用のピックアップの種類

[aside type=”normal”]アコギ用のピックアップは大きく分けて3種類あります。

1.アンダーサドル型ピックアップ

2.マグネット型ピックアップ

3.コンタクト型ピックアップ[/aside]

の3タイプです。ピックアッップは使用用途や好みによって変わってきます。それぞれの特徴を紹介していきますので、自分好みのピックアップを探してみてくださいね。

1.アンダーサドル型ピックアップ

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一般的にはピエゾピックアップとも呼ばれています。

これはブリッジサドルの下にピックアップを埋め込み、空気の振動ではなく、ギターを伝わった振動を拾い、それを電気信号に変えるピエゾ(圧電)素子を利用したものです。

エレアコやエレガットなど、現状販売されているものは主にこのタイプのピックアップを使用しています。

サウンドは、比較的音の立ち上がりが早く、クリアで透明感のある硬質でシャリーンとしたサウンドが特徴です。

ピエゾピックアップの最大のメリットとしては、サドルを伝う弦の振動をダイレクトに、そして安定して拾えることです。

また、サドルに埋め込んでいるため、他のピックアップのように演奏中に外れてしまったり、ピックアップに触れてノイズの原因になるようなこともありません。

デメリットとしては、ピエゾピックアップの配線を通すためにサドルへの穴あけ、エンドピン用の穴あけが必要となってくること。

加工の精度によってはギター本体の生鳴りに影響が出るともいわれています。

ケーブルに合わせた穴あけの角度決めなど難易度は比較的高く、取り付けの際は楽器店や工房にお願いするのがいいでしょう。

それなりに工賃がかかってしまうのもデメリットひとつですね。

また、ピエゾピックアップの場合、サドルの加工・穴あけが必要となるため一度取り付けてしまうと元に戻せないので注意が必要です。

2.マグネット型ピックアップ

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ピックアップはギターのサウンドホールに取り付けるタイプのものです。

簡単にいうと、ピックアップの磁石とコイルが弦の振動だけを拾い、それを電気信号に変えて出力するタイプのものです。

エレキギター同様、シングル・コイルとハムバッキングの2種類があります。

ハウリングにも強く、中低域が豊かで、そしてパワフルなピックアップです。

また、シングル・コイルは高音は出しやすいがノイズも多く、ハムバッキングは太い低音が出るといった、比較的エレキギターのサウンドに近いというのが特徴です。

直接サウンドホールからケーブルを出す簡易的なタイプもあり、取り付けも簡単なのがメリットですが、エンドピンから出力するタイプの場合は、ギター本体に穴あけ加工が必要となりますので注意しましょう。

また、ナイロン弦を張ったクラシックギターには使用できません。

この弦の振動だけを拾うマグネット型ピックアップ。ギター本体の表板の振動は抑えてしまうというデメリットがあります。

ギター本来の生鳴りを重視する方には不向きかもしれません。

そしてピックアップ自体、メーカーによっては高額のものもあります。コスト面で負担になるのもデメリットのひとつかもしれませんね。

3.コンタクト型ピックアップ

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ギターのボディに貼り付けるタイプのピックアップです。

取り付けがとても簡単で、自分で好みの位置が選べますし、音の立ち上がりも非常に速く、アコギ本来の音を出すことができるのが特徴です。

しかし、取り付ける位置によっては音質にバラツキが出ます。

また、ギターの中に取り付けるとハウリングを起こしやすくなります。たとえサウンドホールを塞いだとしても、音量を少し上げるとハウリングを起こしてしまいます。

これは、ギター本体の振動や弦の振動を拾って音に変えるタイプのピックアップと違って、空気の振動を拾って音に変えるタイップのピックアップのデメリットといえるでしょう。

しかし他のピックアップに比べ価格が安価であり、その気になれば自分でも作れてしまいます。

ましてやギター本体への加工が不要なものも多く、クラシックギターやウクレレ、カホンなどの打楽器にも使えて、手軽にピックアップが楽しめるというメリットがあります。

いざとなれば剥がせばいいだけですからね。

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ピックアップは知れば知るほど奥が深い!

いかがでしたか、ここまで3種類のアコギ用ピックアップを紹介してきました。

それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがあります。

そして音の好みもあるので、これが一番!というのは難しいと思います。

楽器屋さんや工房に相談したり、ライブハウスで音を聞いてみたり、そして使用する目的や環境に合わせて自分好みのピックアップをぜひ見つけてください。

自分のアコギにピックアップを取り付けて、いつもとは違ったアコギの音の違いとピックアップの奥深さを体感してアコギライフを豊かなものにしていきましょう。