みなさんは普段からカポタスト(カポ)使ってますか?
一般的にギターのレギュラーチューニングは6E・5A・4D・3G・2B・1Eでチューニングしますよね。
しかし、シャープやフラットが多用されている曲をカポなしで演奏した場合、コードによっては抑え方が複雑だったり、より高い演奏技術が必要だったりします。
ましてやアコギは弦をしっかりと押さえないとキレイな音で鳴ってくれません。
ミュートしたような詰まった音になってしまいます。そんなときに活躍するのがカポなんです。
押さえるコード(セーハコードまたはバレーコード)を極力減らし、開放弦をキレイに鳴らしてくれます。
自分の指の代わりにカポが押さえてくれるということですからもちろん響きも良くなるわけです。
正式名称はカポタスト(capotasto)。
ギターなどの弦楽器用演奏補助器具として様々な種類のものが市販されています。
今回はそのカポについて紹介していきましょう。
カポの種類を知ろう
カポにも様々な種類がありますが、それによって使い勝手や演奏性も大きく異なってきます。
それぞれにメリットとデメリットはもちろんあるので一概にこれ最高!とはいえませんが、まずはカポの種類を知ることから始めましょう。
また、アコースティックギター用、エレキギター用、クラシックギター用の3種類があります。
ギターそれぞれのネックの太さや形状(VネックやUネックなど)による違もあるのでカポを選ぶときは何用か確かめてから購入してください。
・バネ式
・レバー式
・ネジ式
・ベルトゴム式&ひも式
・特殊タイプ変則タイプ
などが挙げられます。
今回はカポの種類と特徴を解説します。ご参考にして下さい。
バネ式

一番簡単にそして素早くギターのネックに装着できるのがこのバネ式のカポではないでしょうか。
使用しないときはギターのヘッドに挟んでおけばいい!という利便性がありますし、ライブなどで何曲かキーを変えなければいけない場面で活躍してくれますし、そういったシチュエーションでおすすめなのがこのバネ式のカポになります。
ただし、このバネ式は締め付け具合は調整できません。
バネのテンションだけなので、ネックの形状によってはチューニングがズレたりする場合もあります。
レバー式

数多くのプロミュージシャンにも愛用者が多いこのタイプは、安定したチューニングと締め付け具合が好評を博しています。
演奏時はとかく緊張し、些細なことにストレスを感じてしまうものですが、アルミ製のものなどがあり、このストレスを感じさせないほど軽量で素早く装着できるのもレバー式カポの魅力のひとつでしょう。
G7th Performance Capoなどはエリック・クラプトンが大絶賛したというほどの優れもの。
ほかのカポに比べたら多少高価なのがデメリットかも…
ネジ式

その名の通り、ネジの締め付け具合を調節できるタイプです。
このタイプは締め付け具合が安定しやすく、チューニングのズレも比較的最小限に抑えることができます。
ただ装着には多少の手間がかかります。
もちろんライブなどで使用する場合にはバネ式に比べるとちょっと面倒に感じるかもしれませんね。
ベルトゴム式&ひも式

どんなタイプのギターでも、またギターとの相性など全く考えなくても使用できるのがこのタイプのカポです。
値段も安価なのでひとつ持っていればギターを選ばずに使用することができます。
ネックにあまり傷をつけることもなく締め付け具合も調整できますが、チューニング安定性は低いのでチューニングを気にしながら使用してください。
特殊タイプ変則タイプ

指板上をゴロゴロ転がすタイプ
カポを付け替えることなくカポ下部の硬質ゴムのローラーで指板上をゴロゴロと転がして使用するGLIDER CAPOというものがあります。
これは演奏中にコードフォームを変えることなく転調できる便利なカポです。
ただし多少のコツと慣れが必要になりますし、何度もゴロゴロ転がしていると徐々に弦がズレてしまい指板から脱線する危険性もあるので使用の際は注意が必要です。
1音1音バラバラに押さえらるタイプ
各弦ごとにカポのオンオフができるものがあります。
Third Hand やSpider Capoなどはまさにそのタイプです。

この弦とこの弦以外カポしたい!この弦だけオープンにしたい!などといった特殊で滅多にしないような変則チューニングが可能になります。
変則チューニングや様々なオープンコードなどを多用する場合には、かなり有効的なアイテムになるでしょう。
アイデア次第では面白いプレイが可能になりますね。
演奏の負担軽減にカポは必要不可欠
弾き語りをしているとどうしてもKeyが合わないといったことは必ずありますよね。
そのままのコードでは演奏が負担になってしまったり、指が動かなくなってしまったりします。
そんなときこそカポの出番です。自分にあったKeyが見つかれば曲に対する音楽感や世界観も変わってくるかも。
カポにも色々な種類がありました。値段も500円くらいから数千円まで様々です。
値段で選ぶか機能で選ぶかは人それぞれですが、演奏スタイルやジャンルによっても選び方は変わってきます。
安いものならいいのですが、比較的高価なものは選びかたを間違えてしまうと痛い出費になりかねません。
カポ選びは慎重に、そして演奏が楽しくなるものを選んでください。