こんにちは、テイラー専門店・アコースティックギタースギモトの店長杉本です。
先日、お客様からこんな問い合わせをいただきました。
「テイラーのギターって、今でもちゃんとアメリカで作られているんですか?中国とかで作られていたりしないですか?」
このお客様は、中国製=品質が心配、そのような不安を持たれていたのでしょう。
確かに、今は殆どの物が中国(世界の工場)で作られていますからね・・・
ギターの製造国って、けっこう気になって、意識しちゃいますよね。
(店長はギター以外のどんな物でも、それがどこの国で製造されたものか必ずチェックします。製造国マニアなんです(笑))
例えば、オベーションなんかは、コスト削減のため製造拠点を韓国や中国に移しており、今では殆どのモデルが「Made In China」「Made In Korea」となっています。
店長はオベーションのギターも数々見てきましたが、正直、品質にかなりのバラツキがありました^^;
大量生産→コスト削減→品質バラツキ 悲しい現実ですね。
じゃぁ、テイラーはどうなの??
現状、テイラーの製造国は、本国アメリカとお隣の国のメキシコ、この2つです。
実はシリーズで分けられており、300シリーズ以上は全てアメリカ製、それ以下の100、200シリーズはメキシコで作られています(他に、ベビーTAYLORなんかもメキシコ製です)。
これらは、製品シリアルナンバーで判断することができます。
サウンドホールをのぞいて、シリアルナンバーを確認してみましょう!!
例えば、下写真の200シリーズの場合、シリアルナンバー最初の1桁目が「2」となっています。これは製造場所がメキシコであることを示しています。

400シリーズの場合は、最初の1桁目が「1」となっています。これは製造場所がアメリカであることを示しています。

以前はメキシコ製のギターは品質面でかなり酷評されていましたが、最近ではかなり品質が向上してきています。
(どのメーカーも、コスト削減=品質低下にならないよう、努力しているんですね!)
あとテイラーでは、ギター製造に欠かせない木材の管理、製造機械の制御の統一など、かなり徹底した拘りで作っていますから、品質のバラツキは極めて少ないように感じます。
製造の拠点を本国から別の国に移したとしても、「テイラー魂」がきちんと引き継がれていれば、個体差なく、これからも良いギター、良いサウンドが生まれていくのだと思います^^