「アコギに種類ってあるの!?」

皆さんはアコギもさまざまあり、名前が違うのはご存知でしょうか?
昨今は色々なアコギがあると思いますが、これはこのタイプ!という形というものと囚われるばかりでは無くなってきているかと思います。
それぞれに音楽性や形状、用途などが異なります。
故に「このアコギの形って何?!音も違う?どれを選んだらいいの?」っていう初心者の方やこれからギターを始めたい方に沢山いると思いますので、説明致します
そもそもアコギとは?
アコースティックギターの略称で「アコースティック」という意味は電気を使わないという意味です。
アンプを通して大音量で演奏するためにマイクやピックアップというものが仕込まれた「エレアコ」と呼ばれるものもあります。
とはいえエレキギターとは違い電源を必要としないので、公園や道路、場所を選ばず演奏することができます。
アコギの最大の魅力は音色の美しさにあります。エレキギターとは違った暖かく、人間味あふれるサウンドが魅力なのです!
ドレットノート

このドレットノートタイプのギターはボディの形状も大きく、厚みもあり、くびれも弱い形状をしております。
有名なマーティンのメーカーが名付けたもので、名前の由来はもともとイギリスの軍艦「ドレットノート号」からとられており、大きいものの代名詞として使われたことにより名付けられたおります。
サウンドのイメージはストロークすると「ガーン!」と力強く、中低音が強めのパワフルな傾向、アルペジオでは低音が強く「ドン!」と響き、ボディも大きいため、音量も大きく迫力のある音になります。
メリハリがついた演奏が可能です。主に弾き語りなどストローク中心の楽曲に向いてるかとおもいます。
演奏性はくびれの形状が浅いため座って弾くときのフィット感は少ないので太ももに乗っかるだけの状態になるので安定させるには右腕の使い方がミソになります。
60年代〜70年代のフォークブームを経てスタンダードなタイプとなり、今でも多くのミュージシャンに愛されるタイプです。
000トリプルオー

ドレッドノートに次いで定番のボディサイズで、ドレッドノートよりも全体的に小さく、ボディのくぼみも深くなっています。
サウンドはドレッドノートモデルと比べると小さくやわらかいサウンドが特徴です。
コード弾きにも、アルペジオなどにも向いています 。日本では「フォークギター」として認識されているサイズのギターです
00ダブルオー(グランドコンサート)

アコースティックギターの中では、最も古い歴史を持つ形です。
グランドコンサートの愛称で親しまれており、ドレットノートよりも弦のテンションも緩く弦も押さえやすいです。
フォークソングやブルースなどを奏でる上では、今なお根強い人気のタイプのギターです。000(トリプルオー)と比べてボディが小さいため大きい音は出ませんが、手軽で弾きやすいです。女性にも弾きやすいと思います。
0M オーエム(オーケストラオーディトリアム)

000(トリプルオー)と同じ形ですが、コンパクトで厚みも薄く、スケールも短いのが特徴で、ピックガードが他と比べて小さいです。
弦長はドレットノート<と同じです立ち上がりの早いサウンドが特徴で、フィンガーピッキングに向いています。
ラウンドショルダー

ドレッドノートを撫で肩タイプにした形のタイプです。くびれが少なく胴厚になっています。
コードストロークで豪快に弾くのが適しており、中低音域がパワフルなサウンドが特徴です。
音が前に出すぎず、弾き語りやバンドサウンドのバックに使われることもおおいです。
エレアコ

エレアコはエレクトリックアコースティックギターの略で、アコギにマイク、またはピクアップを搭載したものの呼びます。
内蔵マイクで拾った音をケーブル一本でスピーカに送ることのできる、とても便利なギターです。
ライブの出演を考えているなら、だんぜんエレアコがおすすめです(楽器に後からマイクを付けることもできます)エレキギターの様に他の楽器にも負けない音量を稼ぐことができます。
また、イコライザー等で音の補正が出来たり、リヴァーブ・コーラス等の空間系エフェクターも内臓している種類もあります。
エレアコにはマイクだけがついているものと、「プリアンプ」も付いているものがあります。
ボディが薄いものもあって、演奏性がエレキギターに近いものも多かったりします。
しかし、生音の空気感を忠実に再現することは難しく、エレアコとしての音、少しエレキギター寄りに近い音になる傾向です。
ガットギター

ガットギターはアコギと同じスティール弦は使用しておらず、このギターではナイロン弦を用いられてるギターです。
名前の由来として古くは「ガット=腸線」つまりテニスのラケットに張るガットと同じで、ナイロンが発明されるまでは「腸線」羊や豚の腸を伸ばして作った弦を用いて使用したことによりこの名が付けられております。
イタリアで発展したクラシックのスタイルで弾く「クラシック・ギター」、スペインで発展したフラメンコのスタイルで弾く「フラメンコ・ギター」などがありますが、ボディ構造や弾き心地などが若干異なります。
クラシックやフラメンコの他にも、ボサノバなどラテン、ジャズ/フュージョンなどさまざまなジャンルにフィットします。
ボディサイズはアコギよりも小さく、ネックの幅はアコギより太く、ネックの厚みは薄いなどと違いがあるため、フォークギターとは弾き方も構え方も大きく異なります。
ですからネックを握り込んでのスタイルのプレイには向きませんが、ナイロン弦はやわらかいので初心者の方には指が痛くなりにくいというメリットもあります。
余談としてよく押し入れ、物置から発掘されるのはこのガットギターが多い気が筆者はします(笑)
サウンドはナイロン弦特有の「ポロン」としたさらに丸みあるソフトな音色をしています。
アーチドトップギター

トップの板がアーチ状に丸みを帯びているのでアーチドトップギターと呼ばれます。
ピックアップがついていてボディが厚いものはフルアコ、浅いものはセミアコ、またピックアップのついていないものはピックギターと呼ばれています。
ピックアップの種類はエレキギターに付いているものと同じですが、ボディ構造の違いから異なる音色が出ます。
ボディの箱鳴りがナチュラルな温かみを付け加えてくれるので、アコースティックな雰囲気のある音色になります。
フルアコはボディが厚いアーチドトップギターで、ジャズ、ビッグバンドのストローク、ヴォーカルとのデュオなどに向いています。
セミアコはボディが薄いアーチドトップギターで、ロック、ジャズ、フュージョン、ブルースなど幅広いジャンルに使えます。
アコギと比べると、温かくマイルドな音色が特徴です。
リゾネイターギター

リゾネイターギターはリゾネイターと呼ばれる丸いアルミ製の板がギター表面に取り付けられていて、弦の振動を外に伝える役割をしています。それにより、サスティンと音量を増強させたギターとなっています。
木製ボディとアルミボディがあり、アルミボディの方はかなり金属的な音色がします。
ブルースやハワイアンなどで使われることが多く、深みのある太い音色はスライド奏法に最適です。スライド奏法に興味があったら、一本持っておきたいギターです。
リゾネイターギターは「ドブロギター」とも呼ばれますが、実はギターメーカーの名前が由来してるようです。
ドブロ社のリゾネイターギターがあまりにも有名だったので、リゾネイターギターをドブロギターと呼ぶようになったのです
12弦ギター

12弦ギターは普通のギターは6本の弦を張りますが、このギターはその倍の12本の弦を張ります。
通常の6本の弦に加えて1&2弦には同じ高さの弦(ユニゾン)を加えて、3~6弦には1オクターブ高い弦を加えて張られています。
弾き方は6弦ギターと変わりませんが2本ずつ押さえなければならないのと、弦が多い分ネックが広くなっているのが弾きにくく感じる傾向です。
でも、そのコーラスのかかったような独特の美しい響きを奏でることができます。
ポップスやフォークのリズム・ギター、フィンガー・ピッキングやスライドなどで使用される事があります。
まとめ
アコギといってもこれほどまでに種類があります。
まずは自分が「これが欲しい!」「このアーティストと同じものが欲しい!」「このジャンルをやるためにこのギター欲しい!」とさまざまな理由をもってあなたの一本を選んでみてはいかがでしょうか?参考にしてもらえましたら幸いです。